JUST保険ブログ

保険って色々わかんない

ライフプランニングの真髄と適切な解釈

<ライフイベント>に必要な費用を、具体的な家庭の事例で考え
 下記の家庭の事例を基に、具体例で考えます。


  家族構成:夫35歳、妻33歳、子供7歳、4歳、2歳
   余談です、私の認識と感覚では、子供2人家庭というのは意外に少なく、
   1人か3人が結構多いようです。平均すれば2人ということになります。

  夫の給与収入:650万円、今後も平均的に上昇するという見通し
      60歳でひとまず退職します。

  住居:現在賃貸住宅、40歳にローンで住宅購入を計画
      40歳で頭金を払い、残りをローンで25年(64歳)返済する計

  子供の教育プラン:保育園は私立、小中高は公立、大学は私立を予

◆具体的な事例を視覚的にとらえましょう:夫が生存するケース
 この家庭が、今後どのような収支状態になるのか、実感がわかないですね。
  ライフプランニング・ソフトが利用できるなら、入力してみてください。
 この家庭の今後の収支シミュレーションを行なうと、下記の状態になります。
  1.子供が小中学校の時の収支はプラスだが、高校や大学になると赤字になる
  2.住宅ローン返済は64歳迄続くため、60歳からの収支がかなり悪化する
  3.この例は日常収支(フロー)だけなので、預貯金額がわからな

 夫が生存する仮定での毎年の収支は、プラスだったりマイナスだったりします。
  マイナスの年は、蓄えた預貯金を取り崩して生活することになりますから、
  毎年の預貯金の推移も見ておく必要があります。
  仮に、現在の預貯金残高は800万円あると仮定します。
 その前提でシミュレーションして、想定できることを列挙すると、
 次のようになります。
   4.39歳迄は収支がプラスなので、預貯金残高が増えていく
   5.40歳の住宅購入の時点で、頭金として預貯金をかなり使う
   6.子供の教育費によって収支がマイナスの時は、預貯金から取り崩す
   7.一般に、50歳位から預貯金が、マイナスになる危険がある

◆夫が死亡すると仮定したケースでの毎年の収支と金融資産残高
 上の1~7の状況は、夫が生存するケースですが、
  仮に、今死亡したと仮定すると、どうなるのかを見てみます。
  8.夫が死亡すると、住宅ローン返済はなくなるが(団体信用保険に加入)、
    どの歳も、収入(遺族年金がある)が少なく、収支はマイナスにな
  9.預貯金が800万円があっても、夫死亡時の費用で使われるため、
    比較的すぐに、金融資産残高はマイナスになってしまう

◆ライフプランを視覚的に表現することで、問題点がクローズアップされる
 上で列挙した内容は、ある家庭での現在の家計の状況を、ある仮定に従って、
  そのまま視覚的に表現したものですが、随分いろいろなことに気付きます。
  もちろん、設定した数値や仮定が異なれば、違った推移になるでしょうが、
  収入や教育費用や住宅費用が2倍になったり半分に減ることはないですから、
  「読み取れるポイント」はそれほど大きく変わるものではありません。